戦車別解説 (アメリカ)

スーパー・パーシング (U.S.A.)
 M26は完成度の高い戦車で、対ティーガーT、パンターには満足の行く 成果を期待出来ました。しかしドイツのより強力なティーガーUに対抗すべ くM26を臨時に強化した戦車が一台送られます。これは試作のT26E1 型をベースとしており、スーパーパーシングと呼ばれました。       ティーガーUに真っ向から立ち向かう為に主砲の強化がなされ、73口径 にも達する90mm対戦車砲が搭載されました。更にヨーロッパに送られた実験 車両は対ティーガーU戦を考えると装甲が不足しているとされ、増加装甲が 正面に2枚重ねられ、防楯前面にはパンターの前面装甲から剥ぎ取った(!) 80mm厚の装甲が追加されると共に、防楯と砲塔側面周りにも装甲が追加さ れました。                               しかし、ドイツ戦車との戦闘には至らなかった模様で、また強引な改造に よるバランスの悪さにより結局は廃棄されてしまっています。(勿体ない!)  戦後は改良型の主砲を搭載したT26E4・M26E1がテストされ続け ましたがこれも結局は不採用に終わりました。戦後はもはやHVAP(High Vel- ocity Armor Piercing)が主流の時代となったから、従来の主砲でも当面の 間は十分だと想定されたんじゃないでしょうか。              結局、宿敵(?)のティーガーUとは対戦するに至りませんでしたが、スー パーパーシングの主砲は2300mからパンターの前面装甲を貫通出来るとされ ます。威力的には従来の50口径砲と較べさほど向上していませんが、それ でもティーガーUをHVAP弾の場合砲塔正面を2300m、車体正面を 800m程度 なら貫通可能であったと思われます。                   また、臨時の増加装甲だけに度重なる被弾には弱いはずですが、正面から の88mmL71砲の直撃にも十分に耐えうるだけの厚みを持っており、理論的 にはティーガーUを真っ向から撃破できる最強の戦車ではありました。    しかし、バランスの悪さがたたってか、数値結果はノーマルパーシングに 総戦・設計で劣っております。やはり無闇な改造はイカンヨ!ってお告げで ありましょう。実際には重量バランスの悪さ、主砲の発射速度の低下、露出 した平衡器など欠点は多く、使い勝手はもっと悪かったかと思われます。  (発射速度の低下だけは考慮してますが。)                 もっとも、スーパー同士で某国のブラックプリンスこと、スーパーチャー チルがいますが、どっちかって言えば、こっちのがまだ使える戦車でしょ、 うはは。                              

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